有田焼で洗練された呉須・釉薬なら深海商店
営業:平日8:20〜17:00 TEL : 0955-42-2343 
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波佐見高校美術・工芸科様の研修のご報告

2022年6月13日に、波佐見高校美術・工芸科2年の生徒様と教員の方々にご来社いただきました。

波佐見高校美術・工芸科様について

美術・工芸科の前身は「陶芸デザインコース」だそうです。
そこから、2014年(平成26年度)より、長崎県内の公立高等学校では初めて、九州では7番目となる「美術・工芸科」が設置されたことから始まった学科とのことです。

波佐見高校美術・工芸科様では、
素描・美術史・絵画・構成・ヴィジュアルデザイン・クラフトデザイン(陶芸)
を授業で教えられておられるそうです。

その中で陶芸の授業では主に成形技法の習得を中心に取り組んでおられ、
絵付けや施釉は市販のものをご利用になられています。
そこで、呉須や釉薬がどのように製造されているかご関心があるとのことでした。

弊社が波佐見高校生の研修でお話しした事

弊社深海商店は呉須・釉薬を自社で製造で製造しております。
普段見ることができない製造現場に興味を持っていただけました。

今回は、下記の8つのトピック

・有田焼の製造工程10工程
・呉須の基礎知識
・呉須の製造工程6工程
・釉薬の基礎知識
・釉薬の製造工程3工程
・ゼーゲル式を用いた釉薬の調合(石灰釉・バリウム釉)
・釉薬製造の8つの難点
・深海商店のSDGsの取組み

をお話しさせていただきました。

質疑応答では、
・本記事の執筆者で、深海家13代目である私が、何故東京丸の内にある大手経営コンサルティング会社を退職して有田に戻ってきたか

・釉薬では出ない色はどの様なものがあるか

・マット質の釉薬を作るためにはどの様な調合や焼成方法があるか

・酸化コバルトの原産地と酸化コバルトの価格が高騰している理由

等、キャリア・世界経済・窯業技術の事など幅広い事にご関心をお持ちでした。

 

実習を終えてのご感想

 

後日、生徒の皆様から感謝のお手紙をいただきました。
一部をご紹介します。

呉須に関して
・呉須にも何十種類とありびっくりしました。

・呉須の原料が酸化コバルトや二酸化マンガンなどのとても科学的なもので、美しい青色ができるのかと思い、とても興味を持ちました。

釉薬に関して
・深海商店様はとても長い間釉薬について研究されていてすごいと思いました。

・今まであまり気にしたことが無かった釉薬の世界が実際に見学を行うことによって、知らなかったことが自分の知識となって素敵な経験だと思いました。

・釉薬が科学的な知識や技術によって構成されていて、多種多様な色合いと同じように奥が深くて魅力的でした。

SDGs・脱炭素に関して
・SDGsの取組をされていると知り、低温焼成釉薬の開発はすごいと思いました。

・SDGsに力を入れられており、陶芸の時代の最先端をいっている感じして凄いなと思いました。

・SDGsのために珪石をアーティストの方と協力してリサイクルしていることが知ることができ勉強になりました。

・呉須や釉薬の製造が難しいにもかかわらず、SDGsに取り組んでいるのが凄いなと思いました。

・これまでいつになったら電気自動車が普及されるようになるのだろうと考えていました。しかし、呉須の値段の上昇と電気自動車が関係していて驚きました。

その他
・あるきっかけが新しいものを生み出し、それがいつしか伝統になっていく。そしてその伝統から進化してまた新しいものに生まれ変わっていくんだなと思うとなんだかワクワクしました。

・深海商店さんの技術にただただ驚きました。

・みなさんとても話しやすく、楽しい時間を過ごせたので、商品を買いたいなと思いました。

等のとても嬉しいお声をいただきました。

私達にとっても気付きが多い体験でした。

米粉シフォンケーキ「棚田の恵み」

また、お礼の品として 米粉お菓子の「棚田の恵み」をいただきました。

この「棚田の恵み」は、
波佐見高校さんと辻屋製菓様とタイアップされてできたものだそうです。
パッケージは美術・工芸科の方がデザインされたとのことです。

米粉のためとってもヘルシーですし、ふわふわしたシフォンケーキでとても美味しかったです!
ありがとうございます。

今後も波佐見高校様を含め地元の学生の方々に、
有田焼や窯業、呉須・釉薬の面白さをお伝えできればと思います。

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