“陶磁器の、素地の表面に施すガラス質の溶液。焼成すると薄い層を成し、吸水を防ぎ、光沢を帯びて装飾を兼ねる。主成分は珪酸(けいさん)化合物。金属含有物によって、さまざまな色を呈する。釉薬(ゆうやく)。” 『デジタル大辞泉』
起源前3500年頃、古代エジプトで銅の精錬工程で1100℃程度にたいする耐熱窯を作成したところ、窯内壁の成分と燃料の灰等と混ざり合って釉薬の原形となるものができる。
全118個の元素中、下記17元素とO(酸素)の18種類という限られた組合せで様々な色や質感を出す(顔料を除く)。
・Si(ケイ素)→釉薬の骨格を作る働き
・Al(アルミニウム)→釉薬に粘り気を出して、釉薬と生地の相性を上げる働き
・アルカリ金属・アルカリ土類金属:Li(リチウム)、Na(ナトリウム)、K(カリウム)、Mg(マグネシウム)、Ca(カルシウム)、Sr(ストロンチウム)、Ba(バリウム)→釉薬の骨格を切る働き
・金属:Ti(チタン)、Cr(クロム)、Mn(マンガン)、Fe(鉄)、Co(コバルト)、Ni(ニッケル)、Cu(銅)→釉薬に色を付ける働き