深海商店は令和5年度に佐賀県立致遠館高校と同校のSSH課題研究において地域連携を行いました。
※SSH(スーパーサイエンスハイスクール)とは、文部科学省が認定する高等学校等で最先端の理数教育を実施し、未来の科学技術系人材を育むための取組みです。
致遠館高校では、数学・情報、物理、化学、農学、機械、電気・電子、都市工学、医療系の各分野に分かれて、理数科課題研究(青鵲課題研究)を毎年実施しています。これまで化学分野の企業連携がありませんでしたが、この度、伝統産業である呉須・釉薬という陶磁器に化学的に彩色を施す素材を開発する深海商店が連携して課題研究を進めました。
その研究成果を発表する発表会に参加いたしました。
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テーマ
低温で融ける釉薬を作る~致遠館ブルーを目指して~
研究要約
釉薬を焼成する際の温度に着目し、より低い温度でも焼成できる釉薬の作成を目的に実験を行った。従来の焼成温度より250℃下げた1000℃での焼成を目指した結果、釉薬を熔かすことは成功した。しかし、質感に改善点が見られたため、配合を調節して改良を行った。
※佐賀県立致遠館高等学校・中学校 令和5年度 高校3年生(34回生)・高校2年生(35回生) 課題研究論文集より引用
結論
低温で熔ける釉薬を作成することができた。
※佐賀県立致遠館高等学校・中学校 令和5年度 高校3年生(34回生)・高校2年生(35回生) 課題研究論文集より引用
今年度1年間を通して、致遠館高校の化学科の皆さんには釉薬の化学を探究していただき、大変感心深く取り組んでいただけたということだった。
これは深海商店にとっても非常に有意義な取り組みであった。
今後も佐賀の伝統産業の魅力を伝えられるように学術機関との提携を深めていきたいと思います。